緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

山口真由のエッセイを読んで安心する

 山口真由のエッセイ「高学歴エリート女はダメですか」を読んだ。Amazonでの評価は割れていたが、私は非常に面白いと感じた。(山口真由とは、東大法学部主席卒業→財務官僚→弁護士→ハーバード大学院→東大院→信州大学特任准教授の37歳独身ハイスペ女性である。テレビのコメンテーターとしても活躍。結構美人だと私は思う。)

 あくなき向上心を持っているが、それゆえ常に自分に満足せず、もがいている山口真由の姿を見て、安心する。何事もうまく行っていそうに見えて幸せになれない姿を見て、安心する。何より自分より何倍も優秀なのに幸せになれていない姿をみて、安心する。

 エッセイを読んでいていいなと思ったのは輝いている人が弱音を吐いている姿だ。ストイックで努力家で野心のある人が、ほんとはただのか弱い女の子なんです、なんてギャップにやられる。女性であるが故の苦労も多く、男性である自分は悩まないようなことでも悩まなくてはならない姿も印象的だった。ハイスペ女子は大変なんです!といった感じだ。

 結局私は自分より頭が良くて、優秀なのに(だからこそ)不幸せな姿をみて安心している性格の悪いやつなのだ。