緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

頽廃的生活への憧れ

 太陽が昇り、カーテンの外が明るくなっている。カーテンの色がうっすら映る薄暗い部屋の中で、恋人と二人で布団にくるまっている。もう授業開始時間だと思いながら、授業はないので二人でゴロゴロして、結局13時まで寝て、パジャマ姿のままインスタントラーメンを作って、二人でそれを食べて、「もう14時だね」と言いながら、またベッドに戻って、二人でいちゃいちゃする。「昨日の夜もしたじゃん」と言われても、気がつけばキスをしていて、そのまま身体を重ねていく。ベッドにありのままの姿の二人。「結局しちゃったね」と言いながら、微笑み合う。うとうとしていたら気がつけば17時。「買い物でも行こうか」と言って、お惣菜と缶チューハイを買い、帰って2人で分け合う。お酒を飲みながらくだらない話をして、一緒にお風呂に入って、「今日は寝すぎて寝られないよ」と笑いながら、ベッドに入って、昔のデートの話をしながら、気がつけばキスをしながら、身体を求めあっている。

 

 残り少ない学生生活であること、春からは離れ離れになることを自覚しながら、それをかき消すように今日も二人はベッドの上にいる。

 

 こんな4年後期に憧れる。実際はこんなことは全くない。お互い卒論に取り組み、時間的にも精神的にも卒論のウエイトが大きくなる。お互い忙しくて、連絡を取るのもおろそかになり、コミュニケーションが不足する。

 頽廃的生活などほど遠く、毎日研究室に出勤している。

 憧れは妄想で済ませた方が良いかもしれない。