緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

特別なことは減っていく

 深夜の1時まで起きていても、ワクワク感はない。

 期間限定の三ツ矢サイダーを飲んでも、ワクワク感はない。

 誕生日が近づいていても、ワクワク感はない。

 特別感はもうないからだ。

 中学生の頃は深夜1時は存在しない時間だった。期間限定の三ツ矢サイダーはスーパーで売っていても買ってもらうことはなかった。ときどき買ってくれるのが嬉しかった。誕生日の日はおいしいご飯を食べて、ケーキを食べて、プレゼントをもらうのが嬉しかった。

 今では深夜1時まで起きてることはざらだし、期間限定の三ツ矢サイダーは買いたいと思ったときに買って一人で飲める。誕生日は年を重ねるごとに普段の人変わらない1日になっていき、自分で無理やり特別にしないといけなくなっている。

 人生の中で特別なことが減っていくのは寂しい。これから何を楽しみに生きていけばいいのだろう。想定内の出来事しか起きないことは精神を安定させるが、感情の急激な変化も時には欲しくなってしまう。