緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

性の6時間

 ネットで言われているクリスマス文化だ。 

 「12月24日の午後9時から翌25日の午前3時までの6時間は、1年間で最もセックスをする人の多い『性の6時間』です。

貴方の知り合いや友人ももれなくセックスをしています。
普段はあどけない顔して世間話してるあの娘もセックスをしています。
貴方が片想いしているあの綺麗な女性もセックスをしています。
貴方にもし年頃の娘さんや姉・妹がいて、いま家にいないのでしたら間違いなくセックスしてます。(略)

すべてを諦めましょう。そして、ともに戦いましょう。」(ニコニコ大百科より)

 彼女に知っているか聞いてみると、知らなかった。やはり彼女はインターネットの住人ではないのだ。現実世界を忙しく生き抜いてきたのだ。また一つ彼女に必要ない知識を教えてしまった。
 彼女は混んでいるのが嫌いなので、クリスマスは、家で過ごしたいと言っていた。そのため午前中にチキンやケーキの買い物を済ませ、午後からは家で過ごした。Netflixラ・ラ・ランドをみて、ひとしきり泣いて、後から恋人同士で見ないほうがいいというレビューを見つけ笑い合って、夜ご飯を食べた。
 初めて一緒にお風呂に入った。入浴剤を入れて。そして自分の布団で一緒に寝た。
性の6時間を本当に性的に過ごしてしまった。まさか自分がこちら側に来ると思わなかった。人と違うことをしたがり、逆張りするくせにミーハーなので訳がわからないのだが、今回はミーハーが勝った。

 今までは性の6時間を楽しんでいる側を羨み、妬み、ネタにしていたのに、ネタにされる側になってしまった。こちら側に来たからと言って、強い優越感があるわけではない。ただ、流れでそうなっただけだ。もちろん楽しいが。来年はどうなっていることだろう。「こちら側」にいるだろうか。