緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

夏の1ページ

 図書館に来ているのに、レポートが全くはかどらない。中国史の論文を少し読んでは寝て、少し読んではスマホをいじり、気が付くと小説を読んでいる。普段は読まないくせに。完全に現実逃避だ。

 幸か不幸かまだレポート提出期限に余裕があるから、集中力が持たない。彼女(girl friendではない)も図書館で勉強しているはずなので、2時間前にを送ったが返事はない。おそらく集中して勉強しているのだろう。明日明後日とテストのはずだ。

 彼女を一目見たいと思い、4階に向かう。彼女は4階がお気に入りだと言っていた。4階には女子トイレしかないのだが、トイレに行くふりをして、あたりを見回す。そう簡単には見つからないかと思って、諦めかけた時、彼女を見つけた。真面目に勉強していた。

 ひと目見ただけで喜びに溢れた。彼女の真面目な姿を見て、やる気を出すことにした。あと6つのレポートを仕上げて、早く夏休みになりたい。