緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

小説を読みたいとき

 小説を読んでいると、全然違う世界に行ける。自分が経験したことのないことが疑似体験できる。想像で補う部分があるので、集中力を要する一方、現実の記憶よりも小説のワンシーンを鮮明に覚えていることもある。私は自分を知らない世界に誘ってくれる小説が好きだ。

 でもときどきこんなことを思うことがある。小説を読んでるときは、小説の中より自分の人生がつまらないときじゃないかと。刺激の少ない人生だからフィクションの刺激を求めているとか、現実で恋愛できないから恋愛小説を読むとか。自分の人生が充実していたら、他人の書いたものなんてきょうみをしめさないのではないかと。

 同時に、小説を読んでいるときは、小説を楽しむ余裕があるとも言える。時間的、精神的余裕がないと小説は楽しめない気がする。小説は読まなくても死なないから。

 そんなことを思いながら、最近小説を読んでいないことを思い出す。期末レポートが片付いたらゆっくり小説を読みたいものだ。