緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

合鍵

 彼女が家に来てくれることが多くなった。その際、合鍵があればいいなと思うことがあった。授業で家を空けているときとか。そんな場面なかなかないのだが。

 合鍵は信頼の象徴であり、長期的関係の序章に感じる。私は合鍵に強い憧れがあるのかもしれない。高校生の頃に書いた恋愛小説にも合鍵を使った気がする。合鍵を渡すという行為は相手への信頼と、自分の部屋を預けるほどさらけ出していることを示すことと、相手に自分の中に入ってきてほしいという事柄が混ざっている。合理的理由で合鍵を渡す場合はこうではないだろうが、学生恋愛で合鍵を渡したいと思うのは、様々な感情が渦巻いているときだと自分を見て思う。

 早く合鍵を渡したいのだが、作りに行くのがめんどくさいので、渡すには至っていない。彼女は必要性を感じていないだろうから、渡す必要などないのだが。