恋愛小説を読んでいると、ついつい自分の恋愛遍歴と重ね合わせてしまう。自分の恋愛経験が違えば、読み方も変わるんだろうなと思う。恋愛経験をカードでとらえてみたら、自分の手札は片思いばかりだ。ついでに苦めの片思いばかりだ。
好きだった人や恋人の数をカードの枚数、期間の長さをカードの長さ、恋愛への感情を色、恋愛への熱量を濃淡のグラデーションで可視化した恋愛経験カードをつくったら面白いのではないだろうか。ちょっと深めの自己紹介のときに使ってほしい。
自分の恋愛カードは一度濃くなるとなかなか薄まらない。たいてい向こうから連絡がこなくなって静かに幕を閉じる。相手に強制終了させられ、時間とともに徐々に薄まっていく。
追う者と追われるものとでカードのつくりも違うだろう。自分から始まる人と、相手から始まる人がいるからだ。ここでも追う者と追われる者の違いが現れる。
恋愛経験によって人生の彩りは大きく変わる気がする。自分が恋愛脳、ラブコメ脳だからかもしれないが。面白い恋愛をしたいし、面白い恋愛をしている友達の話はとても聞きたくなる。