緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

男女平等主義者は女のカバンを持たない

 うちの父親は掃除も洗濯も買い物もゴミ出しも料理もする主夫である。平日はサラリーマンとして働いているが、朝は洗濯物を干し、ゴミ出しをし、妻より帰りが早いと夜ご飯を作り、洗い物もする。休日は食料品と日用品の買い物に行き、家の掃除をする。掃除も料理も好きではなく、やらなければならないことだから義務的にやっているのだ。一人暮らしや単身赴任の経験が長かったとはいえ、しっかり主夫している。世代的には亭主関白でもおかしくない世代のはずだ。共働きだからもあるが、尊敬すべき父親である。

 そんな父親はおそらく男女平等主義者だ。あまり男だから、女だからと社会的性別を押し付けることもないし、女性であることを理由に女性を馬鹿にしたり、下に見ることもない。

 私が母と旅行しているとき、母の荷物が多いので持ってあげていたら、「パパは昔から荷物を持ってくれない」と言っていた。持ってほしいと言えば持ってくれるが、自分から進んで持つことはないらしい。なんとも父らしい気がする。