緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

一人より二人 二人より一人

 また一人の生活に慣れてきた。

 一人でご飯を食べて、一人で授業を受けて、洗濯して、買い物に行って、料理を作って、本を読んで、風呂に入って、寝る。

 やはり一人は気楽だ。誰にも迷惑かかけることもなく、欲望のままに生きていられる。好きな時間に好きなものを食べ、好きな時間に出掛け、好きなように時間を過ごせる。煩わしい人間関係はない。でも風呂場にバスタオルを忘れたとき、取って来てくれる人はいない。

 もちろん二人は二人で大変だ。お腹の空き方も時間の使い方も違う。同じものを見たときの捉え方も違う。ある一人の他人と長く時間を過ごすことは、それだけ自分と合わないものを見せられることになる。どんなに気の合う友達でも、長く過ごせば、価値観が合わず気になる点なんていくらでも見つかる。

 結局人は、ないものねだりで都合のいい生き物なのかもしれない。一人だと寂しいと言い、二人だと面倒くさいと言う。「楽だけど辛い」矛盾しているようで、これが真理なのかもしれない。楽なことばっかりじゃ、辛いことは見えなくなるし、辛いことばっかりじゃ、楽なことは見えない。両方あって人生なのだろう。