緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

200円のどら焼き、40円のどら焼き

 札幌は先週頃が桜の満開だった。私は全休を使って、真駒内の方にサイクリングに行き、桜を眺めてきた。前日スーパーのワゴンで売っていた安売りの40円のどら焼きを持って。

 エドウィン・ダン記念公園の桜がきれいだと聞いていたので、記念公園に行って、桜の木を見ながらどら焼きを食べた。普通に美味しかった。どら焼きを食べながら思い出したのは、うさぎやのどら焼きだ。母はうさぎやのどら焼きが大好きで、上野に行く用事があると必ず4個買っていた。一個200円以上する高級どら焼きだ。

 桜を見ながら食べる昨日自分で買った40円のどら焼きは、うさぎやのどら焼きと同じぐらい美味しかった。正しく言うと、幸せポイントは同じぐらいだった。もちろん、皮も餡もうさぎやの方が美味しいのだが、満足感は同じぐらいだった。

 きっとそういうことなのだ。自分で買いたくて買って、楽しみにしながら食べたから美味しいのだ。母も同じだったのかもしれない。母が美味しいと思うのは当たり前だし、家族みんなで食べてたから、こうして私も覚えているのだろう。