緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

自分の考えは大したことない話

 常日頃からいろいろなことを考えているつもりではあるが、最近になって、自分にしか思いつかないことなんてないんだ、と思うようになった。

 本を読んでいると、自分が考えたことと同じようなことをわかりやすい言葉で述べていて、喜びと悔しさを覚える。自分の考えていたことをほかの人も考えていた喜び、自分より先に言葉にして発信されていた悔しさ。

 哲学を学ぶとさらにこのようなことが起きるのだろう。科学技術は進歩しても、人間の考えることは2000年前から変わっていないと聞いたことがある。同じことで悩み、同じことで悩んでいるらしい。自分の考えや悩みは2000年前にとっくに出ているのだろう。

 インターネットやSNSが発達し、誰でも主張できるようになった時代で、自分にしか思いつかないことがないと気がつけて良かったのかもしれない。天狗になることがないから。誰かが同じことを言っていたとしても、あくまで、「私はこう思う」を言い続けようと思う。