緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

父と話せなかったこと

 父がこっちに来てくれた。一週間強もこっちにいてくれて、楽しかった。父が完全テレワークで仕事ができるからだろう。

 父に聞きたいことがたくさんあった。というのも、父は何を考えているかわからない人だからだ。もともと家ではほとんど話さないし、向こうから話しかけてくることは、業務連絡的なこと以外ほとんどない、気がする。母は学校や友達や成績やニュースの話をよくするのだが、父とはほとんどしたことがない。成績についてとやかく言われたことはないし、進路については特に賛成も反対もされなかった。

 父は何を考えているのだろう。聞きたかったことは、

  • 幸せとはなにか
  • 息子を娘だといいなと思ったことはないか
  • なぜ母と結婚したのか
  • 息子と酒を飲み交わしたいと思っているのか
  • 大学時代何を考えていたのか

といったことだ。多分一般的には重い話だ。そして父はこのような話題はそんなに好きではないはずだ。理系だし。

 というわけでせっかく一週間も二人っきりでいたのに、聞きたかったことは全く聞けなかった。あっさり答えを言われるのが怖かったのもあるし、(こんなことで嫌われることはないと思うが)嫌われたくないとも思ったし、何も話さなくても心地よかったからだ。

 改めて父との関係の良好性がわかっただけとなった。他にわかったことは、母と父の金銭感覚や価値観はやはり異なっていて、そのハイブリッドが自分であること。あと、父の働いている姿を見られて、仕事内容が少しだけわかったぐらいである。