緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

半分のソフトクリーム

 親の行動を子はよく見ているもので、親の影響力の大きさに時々怖くなることがある。自分も子育てするときに、自分では全く意識していない行動を子が学ぶのかと思うと。

 夏になると、観光地などでソフトクリームを食べることがあると思うが、私の家族は4人で1個や4人で2個しか買わない家だった。なぜだかはわからない。子供が小さかったからだろうか。父と弟、母と私のようにペアになって二人で交互に食べることが多かった。最後の方になると「後あげるよ」みたいなやり取りもあった気がする。

 そのせいなのか、最近一人でソフトクリームを買って、一人で食べていると量が多く感じるのだ。ソフトクリームを美味しく食べられるのは半分までだと思う。途中からは飽きてくるし、冷たいから味もわからなくなってくる。適度に休憩しながら食べたいが、溶けてしまうのでそうもいかない。だから二人で食べるのがちょうどいいのだ。

 そんなわけで一人でソフトクリームを食べていると誰かと食べたいなと思うようになっていたのだった。親の行動によって、こんなことを考えるようになるのかと思うと感慨深いような、恐ろしいような。