緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

親知らず

 親知らずが生えてきている。

 気がついたのは正月、年末年始の頃。奥歯の方が痛かった。歯が痛いというより、周りの皮膚が炎症を起こしているような雰囲気だった。右奥歯で極力噛まないようにしてご飯を食べていた。美味しいものを食べる時期に限って、口内炎が出来がちなのと一緒だ。正月も過ぎると炎症は収まり、次第に歯の見える面積が大きくなっていった。無事に生えてきそうだ。

 「親知らず」と呼ぶわけは、おそらく親が子供の歯のことなんて気にしなくなったときに生えてくるから親知らずなのだろうが、私は親に伝えてしまった。そして「親知らずが生えかけのときは虫歯になりやすいから注意しろ」と助言まで頂いてしまった。せっかく一人暮らしを始め、自立したかと思ったが、まだまだだった。昔とは親との関係が近くなっているのかもしれない。