緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

上から降ってくるもの

 布団に入って、寝る前に仰向けになって考え事をすると、上から降ってくるものがある。それは日によって異なって、一本のナイフだったり、好きな人だったり、棘のついた分厚い鉄板だったりする。

 ナイフが降ってくるときは、今死んでもいいやと思えるとき。安心して寝る場所があることに満足しているときだ。ナイフが心臓に突き刺さり、痛みもなく死んでいくように寝る。

 好きな人のときは、なにかの拍子で時空が歪んで、本当に降ってこないかなとよく考えていた。パジャマ姿で驚きながら落ちてこないだろうか。SFでもあり得ないような設定だが、人間の想像することは叶うかもしれないので、いつも強めに念ずる。

 鉄板のときは、だいたい今日に後悔してるとき。全身が激しい痛みに襲われる感じだ。なんで今日はこれしかできなかったのだろう、みたいな。

 そんな一人遊びをしてながら、眠りにつく。