緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

大学の書庫

 大学の書庫にいくと、膨大な本の量に圧倒される。世の中にはこんなにたくさん本があるのかと。知の集積を目の当たりにする。

 軽い絶望を覚える。この中のごくごくごく一部のことしか知れずに死ぬんだと。そして、自分の専門分野の棚に行ってまた絶望する。先人たちの研究のすべてに目を通すこともできず、自分は高等教育論を学んだと言っていいのかと。何一つ知らないじゃないかと。

 もちろん、一人で何でも学ぶことは無理であり、人類は協力してこれまで知を集積してきたのだと思えば、自分もその一部になることはできる。全てを知ることは不可能だが、みんなで少しずつ積み上げることで、社会はより良くなっていったのだと感じられる。

 専門の378周辺しか基本的には行かないが、378だけでこれだけあるのかと本当に驚く。理系と比べて専門性は欠片も身についていないが、一丁前に研究者っぽいことをしている。