中学生ながら技術の授業と美術の授業で求められる能力は180度違うと常々思っていた。
自分の中学校では美術や技術も100点満点で偏差値と順位が付いていた。
技術は図面を書いたり、木工をしたり、金属加工をした。先生の指示を聞いて、その通りにやる。ただそれだけだ。
美術は油絵を描いたり、木版画をしたりした。やり方や描き方はほとんど習わず、感覚でやっていた。
自分は技術の方が好きだった。やるべきことが明確で、それを忠実にやるだけで評価されたからだ。美術は楽しいこともあったが、うまく描けないとモヤモヤするし、その解決策も分からなかった。やるべきことをやって評価されるということが向いていたのかもしれない。
あちこちオードリーで秋元真夏が「これだけやれって決めてもらった人生の方が楽しい」と言っていた。それを口にできることにかっこよさを覚えた。自分もそちら側の人間だ。
(美術の先生は何で点をつけていたのだろう。教員視点に立つと評価の難しさを感じる。)