緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

物事を知って切れ味が悪くなる

 高校2年の頃に書いた小論文が出てきたので、パソコンに打ち込んでみた。当時の思想が色濃く反映されていて、とても面白かった。あぁ、こんなこと考えていたなあ、と。

 大学で教育学を学び、社会学を学んだ。自分の考えの甘さを知るし、社会の複雑さを知るし、様々な視点からの分析を知るし、知の蓄積を知った。絶望を感じた。

 迂闊に自分の考えが言えなくなっていく。自分の理想論がどんどんなくなっていく。誰かを傷つけるかもしれない、もうすでに議論されていることかもしれない、自分の思い込みかもしれない。自分の考えに自信がなくなっていった。

 それでも何かを社会問題だと捉えるのには、自分なりの理想があって、それとのギャップがあるから社会問題だと認識するのだ。友人に指摘されて気がついた。自分はまだ理想の社会を描き、ギャップがあると感じているのだ。その理想を探したい。