緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

中学受験はズル?

 都内の中学受験が過熱しているようだ。

 東京の小学生は大多数が中学受験をしていると誤解されることが多いが、都内の中学受験の割合は2割弱だ。区や市によって割合は異なり、23区内最高は文京区で5割弱、最低は江戸川区で1割、市では三鷹市が最高で2割弱、武蔵村山市が最低で0.3割である。あくまで一部の人たちの話だ。

(参考:どうする?東京の中学受験~あなたの街の私立中学校の進学率は | NHK

 中学受験はズルだと思う。全員が有利になるわけではないが、有利になる確率がかなり高い。そして、そのレールに乗るための条件は、家庭の経済力である。社会階層の影響を受けまくる。

 他の人が小学生の間に遊んでいる間に、勉強してたんだから仕方ない(当然だろ)という考えもあるが、進んで勉強していたわけじゃないと思う。親によってやらされていた側面が否めない。勉強は面白いと思えるまでに時間がかかるものだと思う。ゲームの何十倍も楽しいと思えるまでの苦痛の時間が長く、手間がかかる。それを親や塾に強制され、そのレールに従って無抵抗に努力することで、勉強が楽しいフェーズにたどりつく(自論)。

 愛媛県松山市出身の友人曰く、地方の小中高校生は、東大に2~5人に1人が合格する中高があることを知らないらしい。中学まではどこに行っても一緒で、高校でいいところに行って、努力すれば(勉強すれば)、誰でも難関大に合格できると思っていたらしい。

 そんなことはない。中学受験をすることで、驚異的なブーストがかかるのだ。都市部の高所得者層は子どもに将来辛い思いをさせないため、学歴社会で有利になるため、階層の再生産をするために、中学受験という特別ルートに数百万を課金するのだ。