緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

自分は何に興奮していたのか

 首に腕を巻かれるのが好きだった。

 足を絡められるのが好きだった。

 ネットなんて全くしない恋人にだいしゅきホールドという言葉を教えてしまった。

 セックスの後の縛ったコンドームの精液の重さを確かめてもらうのが二人だけの習慣になっていた。

 セックスの後に身体を抱きしめると、セックスする前より密着した感じがするのが好きだった。

 ピロートークで義務教育における留年について話して、だいぶ経ってから「あれ、変だったよ」と笑いながら伝えられ、何とも言えない気持ちになった。

 初めてするとき、セックスするのに考えることが多すぎて、いざやろうとする前に立たなくなっちゃって、抱き合ってるだけで幸せだったあの頃を思い出した。

 

 朝井リョウの『正欲』を読んで、今まで言語化できなかったものがたくさん言語化できた。一般的なセックスを相対化する機会だった。

 きっと他者との親密なつながりに興奮していた。肌を重ねるのが好きだった。普段ならありえないことだからこそ興奮していた。 征服欲、独占欲の刺激もあった。自分の好きな人を独占し、占有し、征服している感じ。いかにも男性的な気もするが。あとは生物的なものなのかもしれない。キスするだけで物凄く興奮したのは、自分とは異なる遺伝子を身体に取り込むからではないだろうか。