緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

恋と愛

 恋人ができてから「愛」について考えることが多くなった。

 中学生の頃、恋に飢えていたころ、恋や愛は様々なものがあるから、そんな一言で片づけたくない、新しい言葉を使いたいと思っていた。これを友達に話したところ、それでは意思疎通ができなくなってしまう、正確でなくとも皆が知っている言葉を使うことの意味を教えてくれた。

 今になって納得する。愛の本質を分かっている人はほとんどいない。科学ですら愛の意味を教えてくれるわけではない。しかし、皆漠然と愛という概念を知っている。その共通認識こそが愛なのだろう。

 愛について苫野一徳の新書を読んだ。愛の本質は「合一感情」と「分離的尊重」らしい。きっと皆が言語化できないものを言語化した結果だろう。本を読みながら、これからも恋愛や性愛や愛について真剣に悩んでいく気がした。