緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

中学数学の本質

 学習支援をしながら、中学数学の本質について考えてみた。

 中学生の数学を見ていると、数学の楽しさを全く知らないまま、ただ機械的に解いていることが分かる。ついでに数学は算数からのつながりがあり、算数でつまずきがあると数学もできなくなってしまう「積み上げ型」なので、苦手になると嫌いにもなりやすく、点数も伸ばしにくくなってしまう。そのため、そもそも解けないか、つまんないと思いながら例題と照らし合わせて、意味も分からないまま、ただそれっぽい計算をするマシーンのようになりながら、学校指定のワーク(ドリル)を埋めている。

 数学の本質は「問題解決手段を学び、適切な問題解決手段を自力で選ぶこと」だと考える。問題を見た時に、何を使えば問題が楽に素早く正確に解けるかを判断し、解くというものだ。これは問題解決能力につながるのではないかと考える。何をしている動作かわからず、ただ例題の通りに解くことが数学ではない。

 試行錯誤し、問題を解くことが出来れば楽しいのだが、四則演算や分数小数でつまずきがあると、かなり難しくなってしまう。算数につまずきがある子たちを出来るようにしてあげることが学習支援の目的なのだが、週1、2時間の学習支援ではほぼ不可能である。数学の本質と楽しさを言語化すれば、少しでも役に立てるかと思ったが、結局は「出来ると楽しい」といういつもの結論に落ち着いてしまった。