緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

社会規範の内面化

 一人の恋人と長く付き合おうと思うのは、その方が良いと思っているからである。

 2年付き合っている彼女がいる。友達からは長く続いているね、とよく言われる。その度に少し嬉しくなる。そこで、自分の中には長く付き合っていることはいいことだという価値基準があることに気がつく。

 恋人とは、完全に分かり合うことのなどできない他者のなかで、一番自分に近い他者である。たとえ社会的属性が近くても、男女という性別の違い、それによるジェンダーの違い、恋愛経験の違い、価値観の違いなど様々な違いがあり、分かり合うのが難しい部分もある。それでも深い関係性を築けたのなら、一時の感情やすれ違いで失っていいものではないと思う。

 それに、1人の人を長く愛せることは美徳であるとされている。好きな人がコロコロ変わるより、一途に愛していることの方が良いイメージがある。

 ほんとは早く別れて、他の人と付き合うべきなのかもしれない。ほんとはもっとたくさんの人とセックスしてみたいのかもしれない。それを1人の人を長く愛するべきという社会規範を自分の中に持って、自分を無意識に制御している。