緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

推しと付き合うということ~叶わぬ恋は別カウントで~

 仲のいい友人に彼女ができた。

 喜ばしいことなのだが、その相手はサークルの同期で”推し”だと言っていた人だったのだ。推しという言葉の定義は曖昧だが、彼の中では付き合いたいわけではないが、顔がとてもタイプだという意味だったと思う。彼は今、以前の推しと付き合って幸せそうにしている。

 自分の周りにもう1人、推しと付き合い始めた友人がいる。彼は同じ学部の子を”推し”と呼んでいて、恐れ多いため関係性を深めることは望まず、「卒業式に一緒に写真が撮れたらいいな」ぐらいの感情だったようだ。しかし、なんやかんやで今付き合っている。

 推しの定義は人によって違うので、何とも言えないが、恋人もよく”推し”の話をする。学科の同期だったり、研究室の先輩の先輩だったり。顔がどタイプらしい。推しに優しくされたりした話をよくしてくれる。恋人にとっての推しは何なのだろうか。

 前に「叶わぬ恋は別カウントで」と恋人が言っていたことがある。音の響きが良かったので覚えているが、思い返すと、推しとの恋愛は叶わぬ恋と表現し、それは彼氏がいても恋させてほしいということだった気がする。ここでの推しが芸能人やアイドルならわかるのだが、学科の同期であれば話は別だと思う。と思いつつ、恋人が楽しそうに話しているので、まぁいいかという気持ちになってしまう。