緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

恋人が冷たい

 最近22歳の誕生日を迎えた。

 恋人とディナーの約束をしていた。彼女がお店を選んでくれた。誕生日当日が定休だったらしく、翌日に祝ってもらった。

 なんだか義務的だった。彼氏の誕生日だから忙しいけどとりあえずご飯には行かなきゃ、みたいな。どうせなら自分の行きたいお店に行こうみたいな。「お誕生日おめでとう」も「内々定おめでとう」もなかった。開口一番は「LINEが多すぎる。返すのがめんどくさい」だし、そのあとは研究室の先輩にモテている話だった。○○先輩とデートに行ったとか○○先輩にドライブデートに誘ってもらったとか。1か月ぶりに会って、すごく嬉しかったのに、全然嬉しくなかった。

 ご飯はおいしかったし、雰囲気もすごくよかった。お店を選んでくれて、一緒に食べれて嬉しかった。プレゼントは必要なものは自分で買うだろうからと、ディナーをごちそうしてもらった。

 けど引っかかることが多かった。冷たいというか、彼氏じゃないみたいだった。建前は彼氏だけど、実質は友達みたいな。

 いろいろなことを考えた。彼女はまだ進路が決まらず、研究と院試対策を並行して行わくてないけないため、忙しいし、精神的余裕も少ない。おまけに恋愛の優先順位は低い。けどモテるのは好き。2年弱付き合っているノンデリ系彼氏より、自分のことをお姫様扱いしてくれる先輩の方が好きになるのもわかる。いろんな男性と仲良くしたいのもわかる。

 恋人に期待をしてはいけないと教えてくれたのは彼女だった。期待するからしんどくなるのだ、と。その言葉を信じることにする。期待していたのだ。お祝いしてもらうことや、センスのいい彼女からのプレゼントを。前はくれた「今は忙しいけど待っててね」のような手紙を。

 関係性は変化する。恋愛関係ならなおさら。恋人のことを好きでいるうちは、この関係を続けていたい。