緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

SLと廃線跡

 北海道の地方には古いSLが置かれている公園がいくつかある。大抵は廃線跡と一緒に。

 最初は古いSLが残されていていいなぁと思うぐらいだったが、そういった場所が北海道に複数あり、ほとんどの場所は今では車でしか行けないことを知ると、見え方が変わってきた。昔はここに線路が通っていて、SLが走っていたが、現在は産業構造の変化や人口減少で廃線になったのだと。

 どこかのラーメン屋さんで昭和40年ごろのJR(当時は国鉄)の北海道の路線図を見たが、今の路線図よりも圧倒的にたくさん線路があった。いまでは3分の1ぐらいになっているのではないだろうか。

 北海道旅行をするうえでレンタカーはほぼ必須だ。車がなければ、JRかバスかレンタサイクルぐらいだ。もちろん十分旅行はできるが、行けるところは限られる。大学1年の時は免許を持っていなかったのでJRとバスを使って旅行した。電車は好きなので楽しかったが、時間の制約はある。また、行ける場所の自由度も低い。

 北海道の普通列車に乗ると、電車を使うのは高校生か高齢者である。基本的に車に乗れない人が乗る乗り物だ。そりゃ人が減れば路線も減る。

 SLの展示(?)は北海道の発展と衰退を端的に表したものだろう。