対面のゼミが始まった。いかにも文系大学生らしい授業だ。文献を読んで、皆で議論する。興味のある分野の文献を読み、考えを磨くことはとても楽しい。
はじめの2週間はオンラインだったのだが、オンラインのゼミは味気ない。なぜなら、オンラインのゼミはゼロイチなのだ。話している人と聞いている人。はっきり役割が分かれていて、ガヤが存在しない。雰囲気もつかめず、言いたいことが言いにくいのだ。話したそうにしているかどうかもわかりにくいし、コミュニケーションが取りにくい。
オンラインでは「どうでもいいもの」が生まれにくい。授業もパッと始まって、バッと終わる。前後の友達とのお喋りの時間はない。オンかオフしかない、ゼロイチのツールなのだ。