緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

12万の服

 札幌駅周辺に冬服を買いに行った。今冬にある程度の冬服を揃えておけば、大学生の間は服を買う必要がなくなるだろうと考えたからだ。服を買うのは楽しいが、まとまった時間と精神的余裕を必要とするし、自分で買った冬服がまともなかったのでとりあえず買い揃えたかった。

 昨日は欲しかったものを手に入れたあとも、時間的・体力的余裕があったので札幌PARCOを散策していた。するとガラス張りの店内に、めちゃくちゃかっこいい服を見つけた。女性ものだろうと思い、通り過ぎようとしたが、やはり気になるので、高そうな服屋ではあったが、入ってみて、店員さんに聞いてみた。すると、女性向けではあるものの大きく作られているので、男性でも着られるという。値段を見せてもらうと、なんと12万円!!! 高くてびっくり。自分がさっき買ったアウターの12倍する!!

 試しに着てみますか? と聞かれたので、せっかくなので着させてもらった。黒のアウターなのだが、ファスナーが身体の中心ではなく右側についていて、至るところに細かい装飾があり、袖は手に近づくにつれ若干膨らんでいてとても可愛らしい。全体的にはかっこよく、細部は可愛い印象だった。COMME des GARCONSだった。

 12万。いつか買えるようになるのだろうか。服に12万もかけると、それに見合うような男になっていなければならない。服のほうが自分よりかっこいいのは許せない。12万の経済力とそれに釣り合う人間的魅力は身につくだろうか。身についたら買いに行こう。