緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

コンビニ待ち合わせカップル

 今日もファミマで朝バイトしていると、6時過ぎというかなり空いている時間に若い女性客が入ってきて、なにか買うのかと思ったら店内をフラフラしている。何かを探しているのかと思いきや、何も入っていない揚げ物コーナーをじっくり眺め、また売り場に戻る。よく見るとかなりかわいい。服装もしっかりオシャレしている。マスクをしているので本当にかわいいかはわからないが、服装と髪型を見る限りかなりかわいい。ただ行動が不可解だ。なんと声がけしていいか分からず、レジに立っていると、「ポケチキ揚げてもらえますか?」と言われた。「5分ほどお時間いただきますが大丈夫ですか?」と聞き、ポケチキを揚げる。揚げ物を待つなんて珍しいお客さんだな〜、と思っていると、お客さんがもうひとり来た。すると、二人は会ってすぐ話し始めた。なんだ、カップルかよ。

 結局彼女の方はポケチキを買い、彼氏はタバコを買っていった。これから日帰り旅行にでも出かけるのだろうか。可愛い彼女待たせやがって。コンビニで待ち合わせをする人はたまにいるが、日曜日の朝、カップルで待ち合わせされるとなんか悔しい。

 さらに悔しいのは、彼氏の方はそんなにかっこよくないことだ。自分の好みと合わないだけかもしれないが、全体的にそんなにかっこよくなかった。でもきっと自分より外見以外でかっこいいんだろうな、と思ってしまった。少なくともあのかわいい彼女にとってはかっこいい彼氏なのだろう。そう思うと悔しい。自分はどう頑張ってもあの手のちょっとチャラくてイケイケな感じが出せない。受験勉強しすぎたし、物事を考えすぎた。そのため、あの手の可愛い彼女は作れないのだろう。人はないものねだりで、あの彼氏が持っていないようなものを自分はたくさん持っているのだろう。「ものは捉え様」である。それでも悔しい。あいつに待ち合わせのコンビニで待っててくれる可愛い彼女がいることが。