緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

官僚になればいいと思ってた

 私は教育格差について問題意識を持っている。

 特に経済的格差が教育格差に直結することが許せなかった。私は経済的に恵まれていたから、質の高い教育が受けられ、いい大学に入ることが出来たと思っている。だから経済的理由で進学を諦める人がいることを知ったときはショックだったし、どうにかしなければと思った。

 そして、格差の根本には教育問題があって、皆が平等に教育が受けられるようになれば、格差は縮まるだろうし、あとは自己責任論になってもいいと思っていた。

 しかし、本を読んだり、大学の授業を受けたり、生活保護受給家庭やひとり親家庭の子どもたちへの勉強支援ボランティアをしたりしながら、教育機会が平等になったからといって、解決する問題ではないことに気が付き始めた。様々な背景や要因が積み重なって今の状況はできており、教育関係費を増やしたところで、経済的格差と教育格差の関係が解決するわけではないことがわかってきた。

 問題はもっと根深いのだ。

 一官僚になったところで解決できる問題でもないし、官僚になったからといって、適切な方法でアプローチできるとも限らない。

 自分がやりたいことを実現させるにはどこに行けばいいのだろうか。マスコミだろうか。現場だろうか。それとも国だろうか。