緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

趣味は何ですか?

 「趣味は何ですか?」 この質問に答えるのが難しい。

 

 私は熱中して打ち込んでいる好きなものがない。正確にはまだ見つかっていない。だから好きなものがはっきりしている友人を見ると羨ましい。

 私は大学受験でも「5教科7科目」に誇りを持っていたオールマイティ型だった。そのため、これからのAI時代に「好きなものを極めたものが強い」と言われると、やるせない気持ちになってしまう。

 最近は好きなものを探すようにしている。大学図書館に行って新聞を読み、本を読み、雑誌を読みながら自分の好きなものを探している。そこで気が付き始める。エッセイが好きかもしれない。

 私は小説も書いているが、小説よりもあとがきを書くときのほうが楽しかった。書き終えた達成感もあったのだろうが、偽りの部分の小説より、人間(作者)が垣間見える(垣間見せていい)部分のあとがきの方が書いていて楽しかった。

 そして、作家のエッセイがとても面白いことに気がついてしまった。自分もこんな面白いエッセイが書けるようになりたい。エッセイが好きだ。小説ももちろん良いのだが、それ以上にその物語を生み出した作者の人間性が見えるエッセイに心惹かれた。そんな大学図書館での新しい発見である。