緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

やっぱり母

 母は偉大だ。そして、それは時に呪縛になる。

 ドラマ「私の家政夫ナギサさん」を見ている。大まかなストーリーは「働き盛りで仕事に一直線!だけど家事と恋は不器用な28歳の独身女性がおじさん家政夫を雇うことから巻き起こるハートフルラブコメディ!」(公式サイト引用)だ。

 そして、主人公・メイの母親はメイに小さい頃からこんなことを言っていた。「あなたはやればできる子」、「女性でもバリバリ仕事をするのよ」、「社会的に自立しないと」、「家事も仕事も両立」。母親自身が仕事のできるOLから、夫の意向で無理やり家庭に入り、専業主婦となった人だからだ。娘には自分と同じになってほしくない、という思いから小さい頃から娘に言い続けたのだ。それはいつしか呪縛となったが、メイは気が付いていない。

 

 とても共感できる。私も母との関係が強く、母が意図せず言い続けていた言葉によって、ジェンダーや教育格差に興味を持ち、今こうして大学で勉強している。良くも悪くも母は偉大なのだ。子どもを育て、子供の人生に大きな影響を与える存在なのだ。そう思うと父親にしかなれない自分は、荷が軽いと思いつつ、物足りなさも感じる。

 

 母は偉大だ。そのことに気が付けるだけで楽になれる。メイも母の偉大さに気が付くことで、呪縛から解放されるかもしれない。