緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

東大文科四類と理三学部の新設について

 大学3年も終わりに近づき、自分にしか思いつかない面白いことなんてないと悟りながらも、ちょっと面白いことを思いついた。

 東大文科四類と理三学部だ。

 そもそも東大は入学試験時に文科一類から三類、理科一類から三類の6つに分かれている。試験問題は文科は文科、理科は理科の問題を解き、合格点は各類によって異なる。文科一類(以下、文一)は法学部、文二は経済学部、文三は文学部・教育学部、理一は理学部・工学部、理二は農学部・薬学部、理三は医学部と大まかにつながっている。そのため、合格点はその対応する学部によって異なっており、文科なら文三<文二≦文一となり、理科なら理二<理一<<<理三となっている。

 そのため、理系で最も優秀な人は理三を目指しがちである(多分)。たとえ医者になる気がなくても(多分)。実際、東大医学部の医師国家試験の合格率は87.8%(73位/81校中)である。

 また、近年官僚の長時間労働と官邸への権力集中による人気低下で、これまで官僚養成を担っていた文一が官僚養成機関でなくなっているという現状がある。(文一に関しては戦前は官僚養成を目的にしていたかもしれないが、戦後は官僚養成は目的ではなく、不文律的に官僚を目指す人が多かった)

 というわけで、医者になるつもりはないが理三に入学した場合は、理三学部卒として4年で社会に出るのはどうだろうか。もちろん理三学部のカリキュラムをどうするかは問題として残るが。天才の貴重な6年間と貴重な国費を使って医者にならない医学生を育てるよりも、天才には好きなことをしてもらい、医者になりたい他類(?)の学生が医学部に進学できればいいのではないだろうか。

 また、東大文科四類は、事務方官僚育成を主眼におき、法律、政治、経済などを中心に人文・社会・自然科学の幅広い教養を身につけ、目指すべき国家像について考える学部だ。現代はスペシャリストが求められる時代とは言うものの、ゼネラリストも必ず必要である。各分野の専門家をまとめ、多角的な視点で政策立案を行える専門家の育成を学部理念とする。

 もし教育学者になったらこんな安易なことは言えなくなってしまう。これでも(いまのところ)教育学高等教育論専攻になっているので、この論に問題点がたくさんあることも分かっているが、思いついたので書き残しておく。