緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

1年前の自分と聞き役

 最近、高校時代の友人と久しぶりに話し、彼女ができたこと、彼女が好きすぎること、将来の不安、彼女との関係性の発展が小説級であることを語られた。まるで1年前の自分を見ているようで面白かった(彼は浪人しているから学年は1年ずれる)。高校時代に小説を書いていたことを知っている友人なので「この話恋愛小説にしてよ~!」とネタ提供された。高校生の時なら喜んで書いていただろう。今は自分の想像力のなさと、共感力の低さと、自分の恋愛に満足して恋愛に対して興味が薄れているので、書ける気がしない。むしろ自分の恋愛は小説級だと思うのは自分だけじゃないんだと安心したり、落胆したりした。

 彼と話していて思った。自分もこんな感じだったのだろう。少し滑稽だし、でも本人にとっては全部重要な話で、とても楽しそうに、明るい話題と暗い話題を行ったり来たりしていた。自分が聞き役になることは珍しい。誘われるとはそういうことかもしれない。話したいことがあるから人を誘うのだ。そう思うと納得する。

 自分も少しは大人になれただろうか。