緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

コンドームを買うという行為

 コンドームを買わなくていい男が世の中にはいる。

 使う相手がいない男と、相手がコンドームを買ってくれる男だ。

 今日ツルハドラッグでコンドームを買った。SKINというおしゃれなやつ。彼女に「コンドーム買うの恥ずかしくないの?」と聞かれたから「堂々と買ってるから恥ずかしくないよ」と答えたが、いざレジで紙袋に入れられてしまうと、少し恥ずかしかった。隠すものでもない気がするが、隠されると隠すべきものなのかと思ってしまう。今どきはネットで買うのかもしれない。

 ふと思う。世の中にはコンドームを買わない男もいるのだ。彼女に買ってもらう奴が。しようとすると、「ねぇ、これつけてよ」と彼女にコンドームを手渡され、しぶしぶつける、みたいな。フィクションかもしれないが、男優位で少し羨ましい。自分の性格上、自分優位になることはまずないだろう。

 自分からコンドームを用意することはなく、あくまでも生でしたいという姿勢を取るワイルドさや自信に憧れる。こんな人ならドラッグストアの棚の前で値段と個数と銘柄を見ながら逡巡することもないのだろう。

 でも自分は、自分が好きな人に迷惑をかけないために、性感染症予防のためにしているのだと思えば、少しは誇らしい。これが相手を大切にしている誠実さと優しさと心遣いを表すものであってほしい。