緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

アド街の記憶

 土曜の夜、母はよくアド街ック天国を見ていた。日本各地が好きで、街が好きな人なので、楽しそうに見ていた。寝る前なのに美味しそうなご飯の映像をさんざん見せられて、変な気持ちになることもしばしばだった。別に見たいわけではないが、アド街がついていたらなんとなく母親と一緒に見ていた。土曜の夜が終わってしまう寂しさを含んだ時間だ。

 今テレビを買って、好きな番組を好きなように見られるはずなのに、アド街がやっていると見てしまう。そして母のことと、母と過ごした時間の記憶が蘇ってくる。寂しいような嬉しいような。教育問題を考えるとき、「家庭」の影響の大きさに慄くが、自分も十分親の影響を受けているなと感じる瞬間でもある。