緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

ペアリング考

 クリスマスプレゼントにペアリングを提案してみた。半分冗談だ。彼女はいつも右手の人差し指に指輪をしていて、見慣れていくうちにだんだんいいなぁと思い始めたのがきっかけだ。自分も指輪したいなぁと思い始めて、だったらペアリングにするか!と思って、試しに言ってみた。すると彼女はノリ気でいいね!と返してくれた。彼女側からペアリングを提案すると重いかなと思って、ペアリングしようと言ったことはなかっただけで、してもいいなと思っていたそうだ。

 あっさりオッケーが出たので、ペアリングをネットで調べたり、店舗に見に行ったりした。

 しかし、ここで気が付いてしまう。ペアリングをしている自分を想像するとすごく恥ずかしいのだ。そもそも男性はあまり指輪をしないため、まずそこに抵抗があるのだが、「彼女がしたいっていうから」とか「彼女にプレゼントされて」とか言い訳が出来れば、突っ込まれてもまだ耐えられる。しかし、今回は彼氏側(自分)から提案しているので、その言い訳が使えない。となると、「ペアリングをしたがるちょっと重い彼氏」になりかねない。ペアリングをしたいけど、したくないのだ。

 彼女の指輪に憧れ、彼女とおそろいの指輪をつけられたらいいなというきっかけが、まさかこんなことになるとは思わなかった。彼女にもあきれられた。ただ、普段指輪をしない男が、人生で初めてできた彼女とペアリングをしようと思うと躊躇が生まれることは許してほしい。