緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

電脳空間に行こう

 友人からムーンショット目標というものを教えてもらったのは1年前だった。内閣府の政策の一つに「ムーンショット型研究開発制度」というものがあり、「我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する国の大型研究プログラム」だそうだ。

 その中の一つに「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」がある。夢のようだ。

 しかし、自分も考えたことがある。この世界の苦痛は、肉体がなければある程度解決するのではないかと。飢えや病気は肉体から解放されれば問題にならない。衣食住にお金がかかるのは、肉体を維持するためである。肉体がなければ、生活を維持するために労働する必要がなくなる。人類が電脳化すれば、環境問題はなくなるだろう。身体を動かすことによる肉体的快楽は失うだろうが、その分他の快楽を得られるだろう。

 理不尽で不条理な世界で生きるのが辛くなったら、電脳空間で生きればいいと思う。それを生きているというのかはわからないが。Vtuberのように、アバターを身にまとい、意識だけを持てばいいと思う。

 研究者の人たちに頑張ってもらいたい。もしこの技術が実現すれば、21世紀生まれの人間は老いを知らずに死ねるかもしれない。