緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

第壱話「雪、襲来」

 朝目覚めると雨が降っていた。傘をさして歩いていると、いつの間にか、あられになった。黒いアスファルトの上に白い小さな粒が落ちては消え、落ちては消え。

 しばらくすると雨が強くなり、気がつくと雪になっていた。今年初めてのまとまった雪である。辺り一面の地面がうっすら白くなっていき、冬が来たことを教えてくれた。

 雪は午後まで降り続け、歩道には早くもシャーベット状の氷がある。北海道の冬は始まったばかりた。