緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

 昨日の夜、一人暮らしには広すぎる部屋から友達が帰ったあと、お風呂に入って、ベランダで涼んでいると、お酒が飲みたくなった。

 寂しさを紛らわすためかもしれない。僕はキリンレモン缶を飲んだ。甘ったるくなく、爽快だった。ベランダで星を見ながら、夏になりきっていない風に吹かれながらキリンレモンを飲んでいると、何もかもどーでもよくなって、気持ちよく眠れる気がした。実際良く眠れた。

 大人になると、お酒が必要になるんだと思う。人と仲良くなりたいとき、友達と腹を割って話したいとき、女を口説くとき、毎日が代わり映えしなくてつまらないとき、一人で寂しいとき、むしゃくしゃしているとき。

 子供の頃なら悩まないことで大人は悩むし、子供のときには抱かない感情を抱くものなのだろう。安定を求めるが故、毎日が単調でつまらないものになるのだろう。人間関係が上辺だけになるから、その方が安全で楽だということに気がつくからだろう。

 お酒がないとやってられなくなったとき、大人になるんだと思う。僕はまだ酒がなくてもやっていける気がする。いつか酒に頼るときが来るのだろう。その時この文章をもう一度読みたい。全く違うことを考えていることだろう。