緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

食器用洗剤の記憶

 最近食器用洗剤を変えた。

 一人暮らしの洗い物は意外と億劫で、食器がなくなるまで溜め込んでしまうこともしばしば。ちまちま洗うより効率がいいのだ、と正当化してついつい溜め込んでしまう。

 大量の洗い物をするために、洗剤をいつもより多めに出すと、よく泡立って、洗剤のシトラスの香りがした。その時、急に祖父母の家の台所を思い出した。匂いが全く同じだったのだ。祖父母の家で洗い物をするのは年に数回もないが、強く記憶に残っていたのだ。

 匂いによって思い出される記憶は時にとても鮮明である。