緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

 名前に渚(陸と海のはざ)と海らしいものがつくのに、海が嫌いだ。奇しくも中高大と学校名にも海が入るのだが、海が嫌いだ。なんと言っても磯の香りが苦手だ。あの独特の匂い。だから魚屋さんも好きではない。(ちなみに一人暮らしを始めてから、魚を買うことはほとんどなくなった。ゴミが生臭くなるからだ。)あと、塩辛いのも嫌いだ。海の中に入ると、傷口があるわけでもないのにしみるし、かゆくなる。泳ぐならプールの方が何倍も良い。

 でもときどき海に行きたくなる。波の音を聞きたくなる。砂浜でぼーっとしたくなる。なので、自転車で海に行ってきた。4月中旬だが、気温は一桁で、雲も多かったため、とても寒かった。海は灰色で、寒々しい風が吹き荒れていた。砂浜でぼーっとできる気温ではなかったので、浜辺でゆったりした時間を過ごすことは諦めたが、夕日はきれいだった。また行きたいと思った。もしかして、海を眺めるのは好きなのかもしれないと気がついた。