緑風渚の引き出し

若干ひねくれた大学生が22年の人生の中で思いついたことを書き残してます。

スライディング尻敷かれ

 「尻に敷かれるタイプでしょ?」と友達から言われることがある。

 「尻に敷かれにいくタイプ。スライディングで」と言うと、大体引かれる。引かれるので最近は言わないようにしているが。

 でも敷かれるのが好きだ。敷かれたい。敷かれに行きたい。敷かれに行って「うわ、気持ちわる」って怪訝な顔をされながら敷いてもらいたい。恋人の言うことは何でも聞きたいし、望まれるがままに行動したい。

 尻に敷かれたいとは言いつつ、お互いに尊重はしあいたい。尻に敷かれるのはいいが、自分の上であぐらをかかれると、それは違うなってなる。軽視されたいわけじゃないし、ないがしろにされたいわけではない。愛し合ったうえで、お互いに大切に思ったうえで、尻に敷かれたいし、敷いてほしい。わがままか。

 

 恋人のために生きていたい。尽くしたい、愛したい、愛されたい。

 完全に恋人に依存する人の考え方だ。でも、自分のために生きるなんて出来ない。誰かのために生きていたい。

 

accessの歌詞を引用してオタク語りする

 accessをご存じだろうか。

 accessとは、「キーボーディスト浅倉大介とボーカリスト貴水博之による日本の音楽ユニット。1992年にデビュー。1995年より活動を休止するが2002年に活動再開。(中略)日本ではデジタルシンセを中心とする音楽ユニットの先駆けとなり、J-POP全般に多大な影響を与えた。」(Wikipediaより引用)

 最高に好き。もっと早くであっておくべきだった。小室哲哉が好きなのに、accessにたどり着けなかったことを後悔している。

 accessにドはまりしているが、共有できる相手がいないので、オタク語りをブログでしようと思う。

 今回は特におすすめの5曲を紹介する。

  1. DRASTIC MERMAID   曲調★★★★★ 歌詞★★★★★ ノリノリ度★★★★★
  2. MISTY HEARTBREAK  曲調★★★★☆ 歌詞★★★★★ 共感度★★★★★
  3. SWEET SILENCE         曲調★★★☆☆ 歌詞★★★★☆ サビ入り★★★★★
  4. SCANDALOUS BLUE   曲調★★★☆☆ 歌詞★★★★☆ 裏切り度★★★★☆
  5. MOONSHINE DANCE 曲調★★★★☆ 歌詞★★☆☆☆ 有名度★★★★☆

 「恋するために生まれ変わる まなざしが惑わせる」DRASTIC MERMAIDが一番好きだ。曲調も歌詞も最高。HOT LIMITに近いものを感じる。夏の砂浜の情景が浮かび上がるし、失恋の後の浜辺の天使と煮え切らない聞き手の駆け引きを感じられる。「本当の君は何が欲しい? 夏はもう終わるのに」

 「悲しみに撃ち抜かれていく だけど君に伝えない」MISTY HEARTBREAKは、失恋ソングで、歌詞も悲しいが、悲しくはならない。むしろ吹っ切れて元気が出る。歌詞はかなり女々しいが、それをかき消す電子音。「誰かを見つめ始めてる 君は二度と戻らない」

 「’君以外いらない’言えない自分に何ができる」SWEET SILENCEは、サビがとにかくかっこいい。思わず口ずさみたくなる。恋仲ではなく、互いに甘えている関係をほうふつとさせる。「今すぐに抱きしめて ためらいがちのSLOW DANCE」

 「愛だからいけない」「それでもいい はぐれても」SCANDALOUS BLUEは、イントロは爽やかな夏っぽさがあるのに、Aメロで一気に都会の夜になる。歌詞はちょっと不倫チックでドロドロしてるのに、デジタルシンセ(?)によっておしゃれになる。曲調と歌詞のどちらにも裏切られる。「もう君なしで歩けない」

 「MOONSHINE DANCE」MOONSHINE DANCEは、もっとも有名だろう。かく言う自分もMOONSHINE DANCEから入った。(ロバート秋山のTOKAKUKAから来たとは言いにくい…。)普通にかっこいい。「光と影追いかけThrough the night」

 曲調がとにかく好きで、歌詞が早くないので染み込んでくる。ついでに小室サウンドを継承し、90年代の空気がそのままつまっている。

圧倒的OJT

 社会人1週目を終えた。

 慣れないことばかりだったが、なんとかなっている。社会人としての立ち居振舞いが分からないので、変な気ばかり遣っている気がする。

 それにしても、研修もなく、いきなり職場に配属されて、上司の指示に従って仕事をこなしている。TeamsやOutlookの使い方もマニュアルはなく、使って慣れていく感じだ。1週目はパソコンのセットアップをして、旅費の申請などをして、引継資料を読み込みながら、上司の指示通りにメールを出したり、Teamsで課内に連絡したり、メールの件名の書き方を習ったりしていた。なんのために働いているのか、さっそくわからなくなる。昼ご飯が一番の楽しみだったりする。

 ポテンシャルでどうにかさせようとしているのでは?と思う。パソコンスキルも社会人マナーもまじでポテンシャル。試験と面接だけでそれを見抜けているのだろうか。はなはだ疑問だが、それはそれとしてまた1週間働く。

ぬるっと社会人になる

 明日が入省初日である。

 大学院に進学する友人も多いため、自分も春からまた次の学年になる気がしなくもないが、一昨日に内定者の懇親会が開催されたり、友達に会って「春から社会人になります~」と報告したりすると少しだけ実感が涌いたり、湧かなかったり。

 実際、具体的な仕事内容も知らず、研修の日程も大まかにしか知らされず、何をするのかさっぱりわからないまま、初日を迎えている。不安がないわけではないが、何とかなるだろうの精神が身についている。これも、22年生きて得たものだろうか。

 学割をもう少し使えばよかったとは思う。美術館とか映画館とかカラオケとか。本ももっと読めばよかった。見たかったアニメをもっと見ておけばよかった。ダラダラ過ごしていた時間を少しだけ後悔する。

 でも、働けることにはすごくワクワクしている。社会から明確に役割が与えられ、社会に貢献できる。もう人生に満足していて、もうこれ以上したいことがないので、社会のために何かできるなら、まだ生きていける気がする。労働は社会との接点であり、生きる理由になりえる気がする。

超短編「愛の終わりの紙袋」

 もう彼は自分のことを愛おしいと思っていないんだ。

 

 LINEで「別れたい」と言われた。もう3度目だ。さすがに向こうもこちらも限界である。でもLINEだけで別れるほど、浅い関係じゃなかったと思う。だから最後に会いたいと伝えた。向こうはめんどくさいと思っているだろうけど、荷物取りに行くからと行ったら、納得してくれた。多分。

 

 最後に彼に会いに行く。パジャマも下着も置いていた彼の部屋に。

 インターホンを押してから、しばらくしてドアが開いた。彼から紙袋を手渡された。私の荷物は紙袋にまとめて入れてあった。思い出が染み付いたものしか入ってない紙袋だった。

 「これで全部だと思うから。じゃあな。」

 彼にはあっさり言われる。

 何度も考えた台詞を、できるだけ、できるだけ軽く、でも伝えたいことを伝えられるように、彼の顔を見ながら言った。

 「大好きだったし、愛してたよ。今までありがとう。」

 紙袋を受け取って、できるだけドライに振る舞って、彼の部屋の扉を閉めた。

 最後に強がってしまった。

 泣きたくないのに、エレベーターに辿り着く前に、涙が零れそうだった。

ガンダムSEED FREEDAMと民主主義 ~民主主義はディスティニープランを否定できるか~

 『劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDAM』を映画館で見てきた。ガンダムSEEDは未履修で、YouTubeガンダム公式がまとめていた『HDリマスター版全48話をぎゅーっと凝縮!!『機動戦士ガンダムSEED』スペシャルダイジェスト(Na.西川貴教) - YouTube』『HDリマスター版全50話をぎゅーっと凝縮!!『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』スペシャルダイジェスト(Na.西川貴教) - YouTube』を観ることで、98話分を68分で観た。物語の大筋を捉えることができ、2周した。98話を一気見するよりも、物語の理解はしやすかった。

 『劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDAM』は愛が大きなテーマで、恋人とうまく行ってない時期にみるものではなかったと思いつつ、ラクス・クライン

 「必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです。」

というセリフにしびれ、キラ・ヤマトラクス・クラインモビルスーツ合体に感動した。

 ところで、SEEDには「ディスティニープラン」という計画が出てくる。遺伝子によって自分の適性が分かり、その適正のある職業に就くというものだ。個人の自由意志はなく、戦争がなくならない理由を無知と欲望とし、ディスティニープランは戦争をなくすと説明していた。

 物語のネタバレをすると、主人公のキラ・ヤマトラクス・クラインはディスティニープランを否定するのだが、自分はここに若干の違和感を覚えた。2人はいわゆる強者男性・強者女性であり、恵まれた能力と可能性を生かして、自由意志のもと生きていくことを望むだろうが、一般の人は果たしてそうだろうか。遺伝子によって職業を決められ、選択肢のない状態で生きることはそんなに不幸なことだろうか。

 自由はいい面だけではない。選択肢が多いことは幸せとイコールではない。自由には責任が伴い、選択肢が多いことは迷いと後悔を生む。物語の中では自由の良さが語られ、ディスティニープランの破棄を選択するが、その責任をキラ・ヤマトラクス・クラインは取れるのだろうか。大多数の民衆の気持ちが彼らにわかるのだろうか。もっとも、民衆はディスティニープランの実行・破棄など知らず、勝手に巻き込まれ、生きていくのかもしれないが。

 今回の映画でも、敵の大将を討ち取ることで物語は終わっていたが、これでは争いは終わらないのだろうと感じた。民衆の総意を作り上げることは難しいが、皆で議論し最善の選択をすることが民主主義社会だと感じた。

久々の人間関係自己嫌悪

 自己嫌悪だ。

 今日の夕方、彼女に「別れてほしい」とLINEで言われ、すぐに親しい友達に相談していた。

 中学の頃から仲がいい友人に22時過ぎにいきなり電話を掛けたら、出てくれたので、「今大丈夫?」と確認してから、電話をし始め、すごく楽しくていっぱいしゃべってしまい、気がついたら1時間たっていた。ただ電話をつないで話していたかっただけで、彼のことを全く考えていなかった。ただ自分が話したいように話していた。なんなら自分は明日の準備をしながら話していた。

 最後の方に彼に「たぶん彼女さんは自分のペースで生きたいタイプだよ。自分のペースを崩されたくない。自分も割とそのタイプだからわかる。こんな夜遅くに電話かけてきたら普通取らない。○○(自分)からだから取ったけど。自分のルーティン崩すくらいなら一人でいたほうがまし、って思うタイプだろうから。あと、自分も彼女を振ったとき、構ってあげられない辛さがあった。自分は一人でもいいと思っているから。ちなみに、明日スキーで5時起きwww」と言われた。

 

 自分はなんにも変わってなかった。ただ相手に甘えただけだった。彼女と2年4カ月も一緒にいたのに、なんにも変われてなかった。相手のことを考えられていなかった。

 相手が悪いと責めることもできる。そう思っているなら早く言ってくれればいいのだ。「明日朝早いから手短に」って。それがやさしさだと思う、こともできる。

 でもこっちも悪い。いきなり押しかけていって、1時間もいるのは常識的に考えて失礼だ。それが分からなくなってしまうのだ。自分が弱っているときだから、という言い訳はできるものの、それでもひどい。

 「お前ってそうやつだもんな」に甘えて生きている。それはこれまでと変わらない。それがショックだった。少しは変われたと思っていた。彼女に出会って、彼女とたくさん話し合って、相手の視点を手に入れたのに、何もわかってなかった。彼女にも似たようなことを言われた記憶はある。

 とにかく悪いことをした。友人の優しさに甘えてしまった。

 戒めをこめてここに書き残しておく。